本年もよろしくお願い致します。
先日、不動産取引の決済の立会に関西方面に行って来ました。
売主さんには移転登記の前提となる登記が無かったため、登記費用は買主さんの負担する分のみでした。
決済の席で・・
売主さん曰く「うちの費用はいくらですか?」
私「移転登記の前提となる登記が無いので、ご負担頂く費用は有りません」
こんなやり取りを交わし、無事に登記も完了しました。
後日、関西方面の不動産売買について、売主側の代理人として売買契約を交わしました。
今回も移転登記の前提となる登記は無いので、売主の負担する費用は無いものだと思っていたところ、仲介会社より「売主さんの登記費用は○○円くらいになります。」との案内。
不思議に思って契約書を再確認してみると、契約条項に「売渡しに関する登記費用は売主負担」とあります。こちら(関東)で使用する不動産売買の契約書には通常ない条項です。
契約書を見た時に、「売渡しに関する登記費用」って何?と思ったのですが、「もしや、これ」と思い仲介会社に確認したところ、「関西では売主さんに前提登記がないような場合でも、登記費用を負担頂くのが通常の取引慣行です」とのこと。
まあ、実際に書類は売主及び買主の両方の為に作成するわけだし、共同申請主義の建前から両方から登記申請の委任を貰うのですが、さすが関西は違う。
どうりで、先日の売主さん「うちの費用はいくら?」って聞いた訳だ、と合点がいった次第です。
全国的にどうかは分かりませんが、商慣習の違いってあるんですね。
それにしても、関西方面の司法書士は羨ましい限りです。
そこで相続登記についてですが、これも地域によって何か異なる慣習があるのだろうか?
ふと思い、時間がある時にでも調べてみようと思いました。
先ずは横浜の相続からでも。